タイロッド型油圧シリンダーの油漏れを修理

タイロッド型油圧シリンダーの油漏れを修理

◇要点

・タイロッド型油圧シリンダーの分解(オーバーホール)

・分解後の油漏れの原因調査

・その他の部品の修整・洗浄

・シリンダーの組立

・耐圧、動作などの検査測定

◇タイロッド型油圧シリンダーの分解（オーバーホール）

タイロッド型油圧シリンダーの油漏れによる修理依頼品です。

このタイプのシリンダーは4本のタイロッド（図の赤枠）で締め付けられているので、ナットを外し、

タイロッドを外します

タイロッドがなくなったため、カバーが外せるようになりました。カバーを外すと中にパイプとシ

ャフトが収まっています

パイプからシャフトを抜いていきます。

シリンダに使われていたパッキンを外していき、タイロッド型油圧シリンダの分解が終わりまし

た。1台のシリンダーにこれだけの部品が使われています。

◇分解後の油漏れの原因調査

シャフトを調べてみたところ、摺動時のキズがあるため作り直しが必要でした。続けて、他の部品

に修正箇所がないか確認していきます。調査を続けると2点錆びている部品がありました。その他、

使われているシリンダのパイプ内も傷がついているので綺麗に磨く必要があります

◇その他の部品の修整・洗浄

シャフトの再製作、部品の修正が終わりました。すべての部品をきれいに洗浄し、シリンダーへと組

み立てていきます。

◇シリンダーの組立

パイプにシャフトを入れ、カバーを付けて再びタイロッドで締め付けていきます。

シリンダーとして完成しました。

◇耐圧・動作などの検査測定

耐圧・動作確認、そして油漏れが無いかという検査をします。

検査に合格したので、きれいに梱包して、お客様に納めます。