油圧シリンダー納品前の検査について【YouTube内容まとめ】
修理事業を開始して、これまでに様々なお客様とご縁がありました。
お客様との信頼関係をここまで築くことができたのは、
当社が「品質」を大事にしていることが大きな要因だと感じております。
品質を保証するうえで欠かせないのが納品前の検査です。
本記事では、以前記事にしたこちら↓の動画の概要を文章でお伝えします。

≪以下が動画で述べている主な内容です。≫
油圧シリンダーの性能検査では、動作の滑らかさ、耐圧性能、そして寸法の正確性を確認するために、主に以下の項目と手順で試験が実施されます。
1. 作動検査と最低作動圧の測定
まず、シリンダーが正常に動作するかを確認します。
作動検査:通常、2〜3MPa程度の圧力をかけ、ロッドがスムーズに動くかを確認します。
最低作動圧測定:非常に小さな圧力(例:0.1~0.3MPa程度)で、シリンダーが前進・後退ともに滑らかに作動するかをチェックします。これは、最も小さな力でも異常なく動くことを確認するための重要な工程です。
2. 耐圧検査(漏れ試験)
最高使用圧力に対して一定の試験圧力をかけ、油漏れがないかを確認します。
耐圧試験:各シリンダーに設定されている試験圧力に設定し、その圧力を維持した状態で油漏れがないことを確認します。
保持時間:シリンダーの仕様によりますが、一般的には2分から3分間圧力をかけ続け、外観や接続部から油が滲み出てこないかを厳格に検査します。
3. 外観・寸法検査(取り合い寸法の確認)
シリンダーが図面通りに製作されているか、ノギス、マイクロメーター、スケール等を用いて測定します。
ストローク測定:シリンダーが伸び切った状態と縮んだ状態の差を測定し、移動量(ストローク)を確認します。測定は0.1mm単位で行われ、図面値に対して規定の許容範囲に収まっていることが求められます。
取り合い寸法の確認:顧客の装置に取り付ける際の接点となる各部の寸法を測定します。例えば、軸の基準からポートセンターまでの距離を0.1mm単位で測定するなど、精密な確認が行われます。
4. 最終工程
全ての動作確認と測定が終わると、内部の油を抜き取り、塗装工程へと進んで完成となります。これらの検査は全数確認で行われ、全ての項目で問題がないことが出荷の条件となります。